設計・定着 ・ 約6分
AI研修の前に会社側が準備すること
アカウント発行、利用ガイドライン、受講者の業務情報、演習で使う実データの扱い——当日までに会社側が用意しておくものを一覧にしました。準備不足だと研修時間の半分が環境設定で消えます。
まず結論
アカウントを当日発行すると、最初の1時間が設定作業で消えます
研修当日までに会社側が用意すべきものはアカウント・利用ガイドライン・事前課題・演習用データの方針の4つです。特にアカウントは必須で、当日発行すると初期設定とログインだけで1時間以上失われます。研修時間の1割以上が消える計算です。
準備物のチェックリスト
| 準備物 | いつまで | 担当 |
|---|---|---|
| AIツールのアカウント | 1週間前 | 情シス |
| ログイン確認 | 3日前 | 受講者本人 |
| 利用ガイドライン | 研修前に配布 | 総務・法務 |
| 事前課題 | 2週間前に依頼 | 研修担当 |
| 演習で使うデータの方針 | 1週間前 | 研修担当+法務 |
| 会議室・オンライン環境 | 1週間前 | 総務 |
| 受講記録の様式 | 前日 | 研修担当(助成金を使う場合) |
アカウントの準備
- 法人プランを契約する — 個人プランは入力が学習に使われる場合があります(無料版と有料版の違い)
- 受講者全員分を発行する — 一部だけだと演習ができません
- 事前にログインしてもらう — パスワード設定と多要素認証の設定を済ませておく
- 使えないケースを潰す — 社内ネットワークの制限、ブラウザのバージョンなど
「研修が終わってからツールを検討する」は最も多い失敗です。 使えるツールがないまま研修を受けても、翌日から何もできません。ツール選定を先に済ませてください(選び方)。
事前課題
5〜10分で終わる分量にします。書き出す内容は3つだけです。
- 週に3時間以上かけている作業を3つ
- それぞれ何にどれだけ時間がかかっているか
- 面倒だと感じている工程
これがあるかどうかで演習の質が変わります。自分の業務と結びつかない演習は、その場で終わります。
演習で使うデータ
| データ | 可否 | 対応 |
|---|---|---|
| 自社の公開資料 | そのまま使える | — |
| 社内の一般業務文書 | 条件つき | 機密部分を削除 |
| 顧客情報を含む資料 | 不可 | マスキングまたは架空データに置換 |
| 取引先から受領した資料 | 原則不可 | 秘密保持契約を確認 |
架空のサンプルデータを用意しておくと安全です。実データに近い形式で、内容は架空のものを研修担当が作成します。
当日のトラブルを防ぐ
- ネットワーク帯域を確認する(全員が同時にアクセスします)
- 各自のPCで実際にツールが開くか、前日までに確認してもらう
- オンラインの場合、カメラ・マイクのテストを済ませる
- 受講者に「研修日は業務から外れる」ことを周知する
研修中に業務対応をさせると、助成金の要件(訓練に専念していること)を満たさなくなる可能性があります。 上長への周知も準備のうちです。
設計の全体像は研修の設計手順、社内告知の書き方は参加率が上がる告知をご覧ください。
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よくある質問
この記事に関するよくある質問
研修前にアカウントは用意すべきですか?
必須です。当日に発行すると初期設定とログインだけで1時間以上失われることがあります。
演習で自社の実データを使ってもいいですか?
ガイドラインで許可された範囲であれば効果的です。ただし個人情報や機密情報は事前にマスキングしてください。
受講者に事前課題は必要ですか?
自分の業務で時間がかかっている作業を3つ書き出してもらうだけで、研修の実務接続が大きく変わります。
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