助成金 ・ 約7分

訓練実施計画届の書き方|AI研修で差し戻されない記載例

人材開発支援助成金の訓練実施計画届は、記載の粒度が足りないと差し戻されます。AI研修で特に指摘を受けやすい訓練内容・目標・対象者の書き方を、実際に通った記載の考え方とあわせて解説します。

まず結論

差し戻しの大半は「訓練内容の粒度不足」です。時間割まで書いてください

訓練実施計画届で最も指摘を受けるのは訓練内容の欄です。「生成AI研修」だけでは通りません。何時間目に何を扱い、それによって何ができるようになるのかを、時間割の粒度で書く必要があります。加えて対象者の選定理由訓練目標の書き方でも差が出ます。

差し戻されやすい3つの欄

通らない書き方通る書き方
訓練内容生成AIの基礎と活用1〜2h:生成AIの仕組みと情報の取り扱い/3〜5h:業務別プロンプト演習/6〜8h:自部門業務への適用演習/9〜10h:成果発表と質疑
訓練目標AIを活用できるようにする受講者が自部門の定型文書作成において、生成AIを用いて下書きを作成し、内容を検証したうえで完成させられる状態にする
対象者全社員営業部・管理部の正社員20名(雇用保険被保険者)。文書作成業務に月20時間以上を要しているため
共通しているのは「検証可能な形になっているか」です。 抽象的な表現は、実施されたかどうかを後から確認できません。時間・人数・行動で書けているかを確認してください。

訓練内容の書き方

時間の配分と、その時間に何をするかをセットで書きます。目安は1〜2時間単位です。

  • 座学と演習を分けて書く — 「演習」と明記された時間があると、実施実態が伝わります
  • 合計時間を明示する — 10時間以上であることが読み取れる形にします
  • 休憩は書かない、または明確に除外する — 実訓練時間に含められないためです

時間の算入ルールは10時間の数え方で詳しく整理しています。

訓練目標の書き方

「〜できるようになる」という形で、行動として観察できる状態を書きます。

要素書くべき内容
誰が受講者(対象部門を明示)
何を使って生成AI(具体的なツール名まで書くと明確)
どの業務で提案書作成、問い合わせ対応など具体的に
どの状態になるか下書きを作成し検証したうえで完成させられる、など

事業展開等リスキリング支援コースの追加要件

このコースを使う場合、訓練実施計画届に加えて事業展開等実施計画が必要です。ここでは「訓練が事業展開やDXにどう結びつくか」を説明します。

  • どのような事業展開・業務変革を行うのか
  • そのために新たに必要となる知識・技能は何か
  • 今回の訓練がその習得にどう対応するか
2026年度の改正で、認定支援機関の確認を求められる場面があります。 確認には2週間〜1か月かかることがあるため、計画届の提出時期から逆算して着手してください。詳しくは2026年度の制度改正で解説しています。

提出前のチェックリスト

  1. 訓練内容が時間割の粒度で書けているか
  2. 合計の実訓練時間が10時間以上か(休憩を除いて)
  3. 対象者が全員雇用保険の被保険者か
  4. 訓練開始日の1か月前までに提出できるか
  5. 研修会社の見積書と内容が一致しているか
  6. 事業展開等実施計画(該当コースの場合)を添付したか

提出先は都道府県労働局です。ハローワークではありません。要件の細部は局によって運用が異なることがあるため、初回は事前相談をおすすめします。

当社では、計画届にそのまま転記できる粒度のカリキュラム表をお出ししています。カリキュラム例助成金の活用をご覧ください。全体の進め方ははじめて使う会社の進め方にまとめています。


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よくある質問

この記事に関するよくある質問

計画届で一番差し戻されやすい項目は何ですか?

訓練内容の記載です。「生成AI研修」だけでは足りず、何時間で何を習得させるのかを、時間割の粒度まで書く必要があります。

計画届の提出後に内容を変更できますか?

変更届の提出により可能ですが、訓練内容の大幅な変更は認められない場合があります。日程変更は速やかに届け出てください。

計画届はどこに出しますか?

事業所を管轄する都道府県労働局です。ハローワークではない点に注意してください。

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