人材開発支援助成金の3コース比較|AI研修はどれを使うべきか
AI研修に使えるのは人材育成支援コース・人への投資促進コース・事業展開等リスキリング支援コースの3つです。助成率・対象訓練・手続きの重さが違うため、自社の目的に合う選び方を、要件の違いが分かる比較表で整理しました。
DX・新規事業と結びつけられるなら「事業展開等リスキリング支援コース」が最も有利です
AI研修に使えるのは人材育成支援コース・人への投資促進コース・事業展開等リスキリング支援コースの3つです。助成率が最も高いのは事業展開等リスキリング支援コース(中小企業で経費の最大75%)ですが、事業展開やDX推進との関連づけが必要になります。手続きの重さと助成率はおおむね比例します。
3コースの比較
| 事業展開等リスキリング | 人材育成支援 | 人への投資促進 | |
|---|---|---|---|
| 経費助成(中小) | 最大75% | 45〜60%程度 | 45〜75%程度 |
| 賃金助成(中小) | 1人1時間 1,000円程度 | 760〜800円程度 | 類型による |
| 対象の訓練 | 事業展開・DXに伴う新たな知識技能 | 職務に関連する訓練全般 | デジタル人材育成・自発的訓練など |
| 必要な説明 | 事業展開等実施計画が必要 | 比較的シンプル | 類型ごとの要件 |
| 期限 | 令和8年度末まで | 継続見込み | 継続見込み |
※助成率・金額は年度と企業規模で変わります。申請前に必ず最新の支給要領で確認してください。
どれを選ぶかの判断
選び方は「事業展開やDXと結びつけて説明できるか」で決まります。
| 自社の状況 | 向いているコース |
|---|---|
| 新規事業を始める/業務のデジタル化を進めている | 事業展開等リスキリング支援コース |
| 既存業務の効率化が目的で、事業展開はしていない | 人材育成支援コース |
| デジタル分野の人材を計画的に育てたい | 人への投資促進コース |
| 手続きの負荷を最小にしたい | 人材育成支援コース |
共通する要件
どのコースを選んでも、次の点は共通です。
- 実訓練時間10時間以上のOFF-JT(通常業務を離れて行う訓練)
- 訓練開始の1か月前までに訓練実施計画届を提出
- 対象は雇用保険の被保険者(役員は原則対象外)
- 支給申請は訓練終了の翌日から2か月以内
- 訓練費用の支払いが完了していること
時間の数え方は10時間の数え方、対象者の範囲は役員・パートの扱いで詳しく解説しています。
併用はできるか
同一の訓練に複数のコースを重ねることはできません。訓練ごとにどのコースで申請するかを決めます。
ただし、別々の訓練であれば別のコースを使えます。たとえば全社リテラシー研修を人材育成支援コース、DX推進チーム向けの専門研修を事業展開等リスキリング支援コースで、という組み合わせは可能です。
実務での進め方
- 研修の目的を整理する(効率化か、新規事業か、人材育成か)
- 管轄の労働局に相談し、どのコースが適用できるか確認する
- コースを決めてから、それに合う形で研修内容を設計する
- 計画届を作成し、訓練開始の1か月前までに提出する
順番が逆になりがちです。研修内容を先に固めてしまうと、コースの要件に合わせられなくなることがあります。目的の整理と労働局への相談を先にしてください。
最終年度となる事業展開等リスキリング支援コースの逆算スケジュールは2027年3月までの実行表にまとめました。当社の研修が助成対象になるかは無料診断でご確認いただけます。
この記事に関するよくある質問
どのコースが一番助成率が高いですか?
事業展開等リスキリング支援コースが中小企業で経費の最大75%と最も高い水準です。ただし事業展開やDX推進との関連づけが必要になります。
複数のコースを併用できますか?
同一の訓練に対して複数コースを重ねて受給することはできません。訓練ごとにどのコースで申請するかを決めます。
どのコースでも計画届は必要ですか?
はい。いずれのコースでも訓練開始の1か月前までに訓練実施計画届の提出が必要です。
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